「たーまやー。かーぎやー。」
28 7月 2008, by in ・北の暮らし
昨日の花火は、とても綺麗でした。
毎年、7月の末になると、近くの‘かなやま湖’では夏祭りが開かれます。2日間あるお祭りの最大の見せ場は、やはり花火。でもこの季節、特に大いそがしのリトル・トリー&大野家。お祭りに足を運ぶことなんて、いつもできませんでした。。。
そんな、ある年の夏。
息子がまだ保育園に通っていた頃のこと。
お友達の皆、お祭りの花火を見に行く話で持ちきりの中、自分は行くことが出来ず、ひとりいじける息子。「少しでも、花火の気分を!」と思いたったK’s kitchen、その夜、眠る前に子ども達に読んだ絵本は、新沢さんとあべ弘さんの絵本「しんちゃんのはなび」でした。
ところが。
ストーリーを聞きながら、だんだんと瞳に涙を浮かべる我が息子。絵本の中で、いよいよ大きな花火が上がった瞬間、ベッドの上で布団をかぶり横になって聞いていた息子は、背を向けて、壁に向かいながら、しくしくと泣いてしまいました。。。
それ以来、
どんなに忙しくても、年に1度の花火だけは連れて行こうと思いつつ。。。
昨晩の花火。
この夏で10歳になる息子の背中越しに見えた綺麗な光は、ここ数年の、子どもへの色々な思いが「パ~~!」と花開いたようで、何だか美しく、火の粉の残像が眼にしっかりと焼きついたのでした。