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今朝の庭。

6月にしては真夏のようなお天気が続いていたからか、今年はぷっくりとした実を沢山つけているハスカップ。毎年この実を摘み始めると、いよいよ夏がくるなぁと思う。

11年前の6月、小さな小さな苗木で、十勝の畑から我が家にやってきたハスカップ。

「女の子のスカートをめくるように、枝をそっと持ち上げると実を摘みやすいよ。」と、苗主のおじさんは教えてくれた。あの時、それを聞いた友人と2人で大笑いをしながら、半日ずっと、おじさんの畑でベリーをひたすらに摘んだ記憶。今でも鮮明におぼえている、愉しい初夏の思い出。

仕事と暮らしに一生懸命で、いつの間にかベリーを摘みへ出かけることもなくなっていた、ここ数年。

先日、おじさんが他界されたと聞いて、なんとなく我が家の苗を見てみたら、今年は沢山実をつけている。初夏を思わせる、ちょっと苦いハスカップの実。今年は一粒一粒、丁寧に摘み採ろうと思った。