「おむすび結び」
21 3月 2008, by in ・北の暮らし
先日のこと。夕方、小学校から帰ってきたタケルとヒジリのリュックの中から、おむすびが2個ずつ出てきました。それも、お赤飯のおむすびです。聞くと、小学校の校長先生が、もち米と小豆でお赤飯を炊いて、おむすびにしてお土産に持たせてくれたのだそう。そして、そのお米は、昨年に子ども達が行った「田植え体験」で、苗を植えて刈り取りをし、収穫をしたものでした。
この頃、さまざまな場面でよく耳にする「食育」という言葉。この漢字2文字をじっとみているとつい、「食べる」という自然な行為までが何か「教育」されているようで、私は未だになかなか馴染めない言葉なのですが、そういった言葉を使わずとも「お土産だよ。お家に帰ってから食べてね。」と言って、子ども達におむすびを持たせてくれる小学校の先生…なんだか自然で、ほっとする出来事でした。これはきっと、全校生徒12人という、小さなちいさな学校ならではの良さなのかも知れません。
もちろん、人口の小さな町に暮らしているとメリットばかりでなく、デメリットもあるものですが、ちょっとした素敵なことが積み重なれば、暮らしは愉しく、とても気持ちの良いものになっていきます。きっとそれは、どこに住み、どのような暮らしをしていても、同じことの様に思います。 3月も後半ですね。K’s kitchenは相変わらずですが、卒業や、職場の移動、お引越しなど、4月から新しい暮らしが始まる方もいらっしゃることでしょう。我が家の子ども達も1つ進級です。さぁて。この暮らしの中で子ども達は、これからも、どんな素敵なことを見つけていくのか?(はたまた、どんな文句が飛び出してくるのか?)、これからも楽しみなのです。