04.09.2016
in ・北の暮らし
僕の日常、自宅を出て、かなやま湖畔の曲がりくねった道を適当な音楽を聴きながら、右手に湖を眺めながら走る。風の穏やかな日は、周りの森が湖面に映りこむ美しい風景に心が落ち着き、カヌーを浮かべたら気持ち良いだろうなと思いながら、町の中心部の幾寅を通り抜ける。
夏の幾寅は、人参、じゃがいも、小麦畑の田園風景が何処までも広がり、風が通り抜ける日は、小麦畑の穂先がゆらゆらと流れる。いつか、その畑にカヌーを浮かべることができたら良い写真だろうなと思いながら、山畔(ヤマクロ)地区にさしかかる。
山畔は、なんでか知らないけどヤマクルっていう人もいて、ちょうど畑と森の境目な感じ。ここでは、昔、ラフティングガイドしていた友人が農家に転身し、甘くて美味いミニトマトを作っていて、数年前からそのトマトで作ったトマトジュースを販売している。これが兎に角、美味くて、僕は小さい頃からトマトジュースが大嫌いだったのだが、このジュースだけはゴクゴク飲むことができ、そんな友人は今日も収穫してるかなと思いながら、すこし標高を上げる。
そして、シーソラプチ川とルウオマンソラプチ川の合流地、落合に到着。ラフティング会場として、ニセコ地区と並んで有名な場所。事務所に着き、ガイド集めてミーティングをして、今日のゲストも空知川を楽しんでもらえるといいなと思いながら、夏の1日は始まります。
8月31日以来、そんな日常の風景は初めて訪れた外国の景色に見えたり、今まで見慣れた風景とのギャップに心を痛めながら運転する車窓を眺めています。
大好きな空知川の見た事ない濁流が、沢山のものを飲み込み、そして、そのほとんどがかなやま湖に浮かんでいます。
そんな湖でも、前に漕げば、綺麗な景色に出会えるはずと今でもすこし信じています。
そういえば、昨年手に入れた山畔の3万坪の森。先月から少し作業を始め今月には何らかの建物を建てれないものかと計画をしてました。今までは、森の場所を説明してもイマイチ分かってもらえなかった事が多かったのですが、今は誰でもわかります。幾寅と山畔の間の直線、橋だけ残っていますが、その先に僕らの森があります。何時になったらいけるのかなと思いながら…
沢山の人が南富良野にボランティアに来て、冠水した家屋の片付けやら作業してくれています。
本当にありがとうございます。